【The Gardens Between】静かな物語がじんわり刺さる、2時間で遊べる時間操作パズル

時間を操るパズルだと分かった時点で、これは面白そうだな
と思っていました。
でも、実際に遊んでみて良かったのは、時間操作そのものよりも、
パズルとサイレントストーリーの組み合わせでした。
ただステージを進めているだけなのに、
2人の思い出が自然と見えてくる。
この静かな見せ方がかなり良かったです。

目次

ゲームの紹介

The Gardens Between は、幼なじみの2人が思い出の詰まった不思議な島をめぐる、時間操作パズルアドベンチャーです。

プレイ時間はおよそ2時間。
ジャンルはパズルアドベンチャーで、難易度は簡単すぎず難しすぎず、最後まで気持ちよく遊べるくらい。
セリフや説明はほとんどなく、物語を言葉で語りすぎないサイレントな演出が特徴です。

  • プレイ時間:2時間前後
  • ジャンル:時間操作パズルアドベンチャー
  • 難易度:やや易しめ〜標準
  • こんな人向け:短時間で終わるパズルゲームが好きな人、雰囲気で物語を感じたい人

プレイ体験

最初の印象|動かしているのは、キャラクターではなく時間だった

いつも通り、ほとんど情報を入れずに始めました。
最初に映るのは、秘密基地みたいな小屋にいる2人。そこで何かを話し合っていたかと思うと、突然、嵐のようなものに巻き込まれてしまいます。

流されるようにしてたどり着いたのは、小さな島のようなステージ。
そこでまず右に入力してみると、たしかに前に進む。でも、どこか感触がおかしい。
じゃあ左に入力したら戻るのかなと思って触ってみると、キャラクターが左へ歩くのではなく、さっきまで進んだ時間そのものが巻き戻るんです。

そこでようやく気づきました。
このゲームで動かしているのは、2人そのものじゃなくて、時間なんだと。
操作の意味が分かった瞬間に、このゲームの見え方が一気に変わりました。

ランタンに光を灯しながら時間を進めたり戻したりして、ステージの頂上まで光を運べばクリア。
やっていることはシンプルなのに、ひらめきが気持ちいい印象でした。

中盤の変化|時間を戻すことで、道ができていく

中盤に入ると、少しずつギミックが増えていきます。
光を吸収してしまう闇が出てきたり、主人公たちと連動して動く生き物が現れたり、さらに一部の物体だけ別で時間を動かせるように
なったりします。

たとえば、崩れたジェンガが道をふさいでいる場面。
そのままでは先に進めないけれど、ジェンガが崩れる前まで時間を戻して整え直せば、また進めるようになる。
この「時間を戻すこと自体が道を作る」感じが、このゲームらしくて好きでした。

それと、各ステージにひとつずつ置かれている特殊ギミックも良かったです。
時間を操ってコンセントにプラグを差し込むと、ステージ中央のアナログTVにゲーム画面が映る場面があります。
しかも、そのゲームを時間操作でプレイできる。こういうちょっとした変化が入るおかげで、最後まで飽きずに遊べました。

難しすぎて詰まるわけではないけれど、ちゃんと考える必要はある。
この難易度のバランスがちょうどよくて、2時間のゲームとしてかなりありがたかったです。

刺さった瞬間|パズルギミックが、2人の思い出に変わった

このゲームを一気に好きになったのは、各ステージに置かれているギミックの意味に気づいた時でした。

ジェンガやTVゲームみたいな、どこか懐かしい遊び道具がステージに置かれているんですが、進めていくうちに、それらがただのパズル用
オブジェクトではないと分かってきます。
ステージをクリアしたあとに映る短いシーンの中で、2人がそれらのおもちゃに囲まれて過ごしていた時間が見えてくるんです。

つまり、このゲームのパズルギミックって、2人の思い出そのものなんですよね。

ここがすごく良かった。
ただ仕掛けを解いているだけなのに、その手触りがそのまま2人の記憶につながっていく。
説明されすぎないからこそ、「この2人はこうやって一緒に遊んでいたんだろうな」と自然に想像できる。

ステージをクリアしていくだけなのに、2人の思い出が少しずつ戻ってくる感じが好きだった。

この感覚が、このゲームでいちばん印象に残っています。

説明されない余白が、2人の時間を想像させる

たぶんこのゲームが刺さる理由は、パズルと物語の距離感がちょうどいいからだと思います。

パズルゲームにストーリーを足す作品って珍しくないですが、組み合わせ方によってはどちらも中途半端になりやすいです。
パズルに集中したい時に会話劇が挟まると流れが切れるし、逆に物語を追いたい人にとっては、パズルが足止めに感じることもある。

その点、The Gardens Between はかなり筋がいいです。
物語を前に出しすぎず、あくまでプレイヤーはパズルを解いていくだけ。
それなのに、解いているうちに自然と2人の関係や思い出が見えてくる。この「語りすぎないのに伝わる」感じが、すごく心地よかったです。
サイレントストーリーだからこそ、パズルの流れを邪魔しないし、こちらの想像が入る余白もちゃんと残っている。
そのバランスの良さが、このゲームのいちばん大きな魅力だと思います。

微妙だなと思ったところ

まず一番気になったのは、雷の演出です。
作中には雷が落ちるステージがあるのですが、この光り方がかなり強い。しかも時間を行き来する都合で、同じ発光を何度も見ることになります。

かなり眩しく感じたので、光の刺激に弱い人は注意したほうがいいです。
人によっては体調に影響が出てもおかしくないレベルだと思いました。

もうひとつは、物語の受け取り方です。
これは欠点というより作風の話ですが、サイレントで見せるスタイルなので、ストーリーに強いひねりや意外性を期待すると少し物足りないかもしれません。

ただ、自分としてはそこを大きな不満には感じませんでした。
むしろ、複雑にしすぎないからこそ、この短さでまとまっているとも思います。
とはいえ、「驚く展開がほしい」「終盤で一気にひっくり返されたい」というタイプには、少し静かすぎる可能性はあります。

向いている人、向いていない人

向いている人


2〜3時間で気持ちよく終われるゲームを探している人

パズルを解きながら、雰囲気で物語を感じたい人

セリフで説明されすぎない作品が好きな人

難しすぎないパズルゲームを遊びたい人

こんな人は注意


✖光の点滅や強いフラッシュ演出が苦手な人

物語に分かりやすい起伏や強い意外性を求める人

会話やテキストでしっかり説明されるストーリーが好きな人

歯ごたえのある高難度パズルを期待している人

一言まとめ

パズルを解いていただけなのに、2人の思い出まで好きになっていた。

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この記事を書いた人

お腹にじゃがいもを宿す男。
個人でゲーム開発をする傍ら、
プレイしたインディーゲーム感想ブログを運営中。
youtubeにて、簡単なゲーム紹介動画も作成しているので是非見てね!

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