【Flock】図鑑を埋めるつもりが、図鑑を作っていた

野生生物を見つけて、図鑑を埋める。
最初は、そんなゲームだと思っていました。

でも実際に遊んでみると、
これはただ集めるゲームではありませんでした。
見つけて、観察して、少しずつ自分の手で図鑑を作っていく感覚が
ちゃんとあるんです。

ゆっくり空を飛びたい日や、誰かと一緒にのんびり遊びたい休日に、
かなり合う一本でした。

目次

ゲームの紹介

Flockは、鳥に乗って広い世界を飛び回りながら、野生生物を見つけて観察し、図鑑を作っていく探索ゲームです。
プレイ時間は5時間前後。
難易度はそこまで高くなく、アクションの腕前を求められるというよりは、世界を見て回ること自体を楽しめるかどうかで印象が変わる作品だと
思います。
協力型のマルチプレイにも対応していて、友達と一緒に世界を回ることもできます。
広い世界を散歩するように探索したい人や、生き物探しをのんびり楽しみたい人におすすめです。

プレイ体験

最初の印象|鳥に乗って飛ぶだけで、もう気持ちいい

まず良かったのは、鳥に乗って世界を飛び回る感触そのものです。

細かい操作をずっと求められるわけではないので、かなりストレスフリーです。
森の木のあいだをすっと抜けていったり、広い草原の上を大きく飛んだりしているだけでも気持ちいい。
移動そのものが、ちゃんと楽しいんです。

基本的な流れは、世界を駆け巡って未発見の野生生物を見つけ、観察して、その種別を特定しながら図鑑を埋めていくというものです。
最初は雲がかかっていて行ける範囲も狭いんですが、進めるごとに探索できる世界が広がっていきます。

この広がり方もよくて、ただマップが開放されるだけじゃなく、まだ見ぬ生物がどこかにいるはずという期待につながっていました。
それが、そのまま探索のモチベーションになっていたと思います。

それと、このゲームは協力型マルチプレイなのもかなり良かったです。
ストーリー自体は別々に進行するので、誰かと遊んでいても体験が崩れにくいのがありがたい。
生物を探している最中に友達を見つけると、ちょっと近くを飛んだり、ちょっかいを出したくなったりする感じも含めて、
かなり雰囲気のいいゲームでした。

中盤の変化|見つけるから、探し当てる楽しさに変わっていく

中盤に入ると、簡単に見つかる生物ばかりではなくなってきます。

姿を隠していたり、岩に擬態していたりして、ただ飛んでいるだけではなかなか見つかりません。
図鑑のヒントを頼りに、周囲をよく見ながら探し回る時間が増えていきます。

これが不思議と面倒じゃないんです。
むしろ、そのひと手間がかなり楽しい。

実際、岩に擬態している生物を探すために、湿地帯の岩をひとつずつ見て回った時間がありました。
普通なら手間に感じそうなのに、このゲームではその時間ごと好きになれました。
「あれっぽい」「いや違う」「じゃあこっちか」と探しているうちに、自分の目が少しずつこの世界に慣れていく感じがあります。

しかも、探す手がかりは目だけではありません。
聞き慣れない鳴き声が聞こえてきたら、だいたい新しい生物が近くにいます。
音を頼りに居場所を特定していくのも気持ちよくて、ちゃんと五感を使って探している感覚がありました。

刺さった瞬間|“図鑑を埋める”ゲームじゃないと気づいた

自分がこのゲームを一気に好きになったのは、ペイントスカイフィッシュを探していたときです。

この生物は、雄の個体はちらほら見つかるんですが、雌はなかなか見当たりません。
ずっと不思議に思っていたんですが、雄をじっと観察していると、雌が待っている巣のほうに案内してくれるんです。

このあたりで、ゲームを始めてからずっと引っかかっていた違和感の正体に気づきました。
このゲーム、ただコレクション欄を埋めていく感覚とちょっと違うんです。

たとえば、写真を撮るタイプのゲームだと、偶然見つけた生物を撮影して登録して終わることがあります。
もちろんそれも楽しいんですが、Flockはそこからもう一歩踏み込んでいる感じがありました。
自分で理解して、記録している感覚が残るんです。

そのときに初めて、これは図鑑を埋めるゲームじゃなくて、図鑑を作るゲームなんだなと感じました。

手間が、そのまま楽しさになっている

たぶんこのゲームが刺さる理由は、本来なら手間になりそうな工程が、そのまま体験の良さになっているからだと思います。

痕跡を探す。
鳴き声に耳をすませる。
じっくり見て擬態を見つける。
生物を観察して、種別を特定する。
新種には、自分で名前をつける。

効率だけで見れば、どれも少し遠回りです。
でも、この遠回りがあるからこそ、ただ図鑑を埋めるのではなく、自分の手で少しずつ作っている感覚が出てきます。

ひとつひとつは小さな作業でも、それが積み重なることで、図鑑が単なる収集要素ではなく、自分で育てていく記録みたいに感じられる。
この感覚がかなり良かったですし、Flockのいちばん好きなところでもありました。

ちょっと寄り道|管理人の一押しポイント

ゲームを進めると、野生生物を仲間にできるさえずり笛が手に入ります。

これ、普通ならプレイヤーが笛を吹いて仲間にするだけだと思うじゃないですか。
でもこのゲームでは、笛の音を聞いた鳥が、インコみたいに音色をまねしてくれるんです。

これがかなりかわいい。
しかも、思った以上にちゃんと上手い。
主人公が思わず拍手したくなる気持ちも分かるし、自分も「それは拍手するわ」となりました。

大きな仕掛けではないんですが、こういう細かい好きポイントがあるのも、このゲームのいいところです。

微妙だなと思ったところ

良かった点が多い一方で、気になるところもありました。

まず、移動の感覚がかなり独特で、地面を這うようにスイスイ進む場面では少し酔いやすいです。
酔いに弱い人は、ここは気をつけたほうがいいと思います。

もうひとつは操作まわりです。
自分は最初、面倒でキーボードのまま遊んでいたんですが、フォーカスの操作が分からず、しばらくストーリーが進められませんでした。
10分くらい右往左往したあとでコントローラーに変えたら感覚的に分かって、そのまま進めたんです。

なので、これから遊ぶ人にはコントローラー推奨です。
表示だけじゃなくて、本当にそうでした。

向いている人、いない人

向いている人


生き物を見つけるだけでなく、観察する過程も楽しみたい人

のんびり世界を飛び回る時間が好きな人

図鑑や収集要素のあるゲームが好きな人

友達とゆるく同じ世界を回りたい人

こんな人は注意


✖テンポよく目標を消化したい人

派手な展開や強い刺激を求める人

画面酔いしやすい人

探索よりアクション性を重視する人

一言まとめ

羊を抜くときに、ピクミンみを感じる。 

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この記事を書いた人

お腹にじゃがいもを宿す男。
個人でゲーム開発をする傍ら、
プレイしたインディーゲーム感想ブログを運営中。
youtubeにて、簡単なゲーム紹介動画も作成しているので是非見てね!

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