【An Eggstremely Hard Game】友情は、卵より先にひび割れる

かわいいガチョウが、2羽で卵を運ぶ。

やることは、それだけです。
なのに数分後には、相方への文句が飛び交います。

失敗するたびに友情へヒビが入り、成功した瞬間はより嬉しい。
An Eggstremely Hard Gameは、喧嘩まで楽しい協力ゲームでした。

目次

ゲーム紹介

An Eggstremely Hard Gameは、仲間と協力して卵を運ぶ高難度アクションゲームです。
最大4人までプレイ可能。
ふたりで卵を挟み、障害物だらけのステージを進んでいきます。
操作自体はシンプルですが、ふたりの呼吸が合わなければ、卵はあっという間に地面へ一直線。
気心の知れた友達や恋人と、失敗を笑いながら遊びたい人におすすめの作品です。

プレイ体験

最初の印象かわいい顔して、卵は容赦なく転がる

かわいいガチョウのマルチプレイゲームということで、まずはガチョウに一目惚れ。
実は発売前からウィッシュリストに入れ、配信を楽しみに待っていました。
いよいよ発売されたということで、相方と一緒にさっそくプレイ。

ゲームのルールはシンプルです。
ふたりで協力し、卵を落とさないように運ぶだけ。
ただし、卵を障害物にぶつけるとヒビが入ります。
ヒビが増えるほど卵は不安定になり、ほんの少し動いただけでも大きく転がるようになります。
一方で、どれだけヒビ割れて空中を舞っても、再び巣の中へ収まればセーフ。
「あ、終わった」と思ったところから助かることもあり、最後まで諦められない絶妙な仕様でした。

そして、卵を落とした場所には目玉焼きが残ります。
失敗を重ねるほど、ステージ上は目玉焼きだらけ。どこが難所なのか一目で分かる実用性もありますが、
それ以上に、失敗の跡までかわいいのが良いところです。

中盤の変化2時間遊んで、まだステージ1でした

プレイを続けていると、少しずつ違和感が形になっていきます。
その答えにたどり着いたのは、床一面に広がる目玉焼きを見たときでした。
このゲーム、かわいい見た目とは裏腹に、かなり難しいです。
ひとつひとつの操作は単純ですが、ステージの仕掛けは多彩。
細い足場や動く障害物を越えるたび、慎重な操作と相方との連携を求められます。

そして、プレイ開始から約2時間。

何度も失敗したステージをようやく突破し、「これでエンディングかな」と思ったところで、衝撃が走りました。
今クリアしたのは、全5ステージのうちのひとつでしかありませんでした。
購入価格は500円程度。長くても2時間ほどのゲームだろうと思っていたので、これはうれしい誤算です。
小粒な作品だと思ってかじってみたら、中身は最後までチョコたっぷり。価格からは想像できないほど、しっかり遊べるゲームでした。

刺さった瞬間喧嘩まで、ちゃんとゲームになっている

失敗が続くにつれて、少しずつ相方への文句が増えていきます。
「今そっちが動いたでしょ」
「いや、そっちが引っ張ったんだって」
そんなプレイヤーの気持ちを代弁するように、ガチョウには鳴き声を出すリアクションボタンが用意されています。
しかも、聞こえてくるのは、相手へ文句を言っているような鳴き声。

このゲーム、喧嘩しやすい構造が意図的に組み込まれているのだと思います。

役割を分担して力を合わせる協力ゲームとは違い、ふたりは同じ卵を持ち、同じ動きを求められます。
どちらが早く動いたのか、どちらが卵を引っ張ったのかが分かりやすく、失敗の原因もはっきり見えてしまいます。
敵やCPUも登場しないため、怒りを向ける相手は目の前の障害物か、一緒に遊んでいる相方だけ。
さらに、成功するまで同じ場所を何度も繰り返します。
慎重な操作を求められるイライラ棒を、ふたりで持たされているようなものです。
協力だけで平和に終わるはずがありません。

では、それが悪いのかというと、間違いなく良いのです。

喧嘩しやすい構造までゲームに取り込んでいるからこそ、ほかの協力型ゲームにはない面白さが生まれています。
文句を言い合いながら、少しずつ動くタイミングを相談する。失敗するたびに作戦を変え、やがてふたりの呼吸が合ってくる。
そして、ようやく卵を運びきった瞬間には、ひとりで難しいステージを突破したときとは違う喜びがあります。

イライラしていても、ふと冷静になれば、画面にいるのは卵を必死に運ぶ二羽のガチョウです。
その姿を見ていると、本気で怒るのもだんだん馬鹿らしくなってきます。
文句がコミュニケーションのきっかけになり、イライラそのものが笑いへ変わっていく。
失敗するほど相方に腹が立つのに、失敗するほどふたりで遊ぶ意味が生まれていく。不思議な協力ゲームでした。

ちょっと寄り道管理人の一押しポイント!

このゲームで一番笑えるのは、派手に卵を吹き飛ばしたときではありません。
本当に何でもない場所で、移動の慣性だけを残した卵が、ゆっくりと巣から落ちていく瞬間です。
誰も大きなミスをしていない。
敵に邪魔されたわけでもない。

ただ、卵が静かに落ちていく。

笑いの原理は「緊張と緩和」といいますが、まさにそのとおりでした。
さっきまで責任を押しつけ合っていた相方とも、思わず同時に笑ってしまいます。
失敗した悔しさが一瞬でどうでもよくなる、あの何ともいえない間が大好きでした。

微妙だなと思ったところ

唯一残念だったのは、ガチョウの表情があまり変わらないことです。

鳴き声や動きは十分かわいいのですが、顔の変化は控えめ。
半分はガチョウのかわいさに惹かれて購入したので、驚いたり、焦ったり、怒ったりする表情も、もう少し見てみたかったです。

向いている人、いない人

向いている人


気心の知れた友達や恋人と遊びたい人

失敗を笑いながら何度も挑戦できる人

簡単な操作で、歯ごたえのあるゲームを遊びたい人

文句を言い合う時間まで含めて楽しめる人

協力して難所を突破する達成感を味わいたい人

こんな人は注意


✖同じ場所を何度もやり直すのが苦手な人

ゲーム中に相手から文句を言われると本気で落ち込んでしまう人

のんびり遊べる、平和な協力ゲームを求めている人

失敗の原因が相手にあると、どうしても許せなくなる人

一言まとめ

人間に好かれること。それが鳥たちの生存戦略。

購入サイト

ブログの管理人

じゃがいもの妖精

お腹にじゃがいもを宿す男。
個人でゲーム開発をする傍ら、
プレイしたインディーゲーム感想ブログを運営中。
youtubeにて、

ゲーム紹介動画も作成しているので是非見てね!

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