【Chants of Sennaar】言葉が分からない世界を登る、少しずつ意味が分かっていく解読ゲーム 

登場人物たちが使っている言葉が、最初は1つも分かりません。
看板も、会話も、石版も、全部知らない文字です。

でも、少しずつ意味が分かってくると、ただのパズルではなく、
この世界そのもの正体に近づいていく感覚になっていきます。
とっておきの休日に、じっくり遊びたい1本でした。

目次

ゲーム紹介

Chants of Sennaarは、未知の言語を解読しながら塔を登っていくパズルアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは、看板や会話、周囲の状況をヒントに、文字の意味を推測していきます。
パズルやちょっとしたミニゲームを解きながら、新しい言葉を覚え、その言葉を使ってさらに世界を理解していく流れです。

難易度は、簡単すぎず、詰まりすぎず。
「分かったかも」と思える瞬間がちゃんと用意されていて、新しい体験がしたい人にはかなり刺さると思います。
古代エジプトのような雰囲気がある世界観も良かったです。
色数は少なめなのに、塔の中にいる人たちの暮らしや文化がちゃんと見えてくる感じがありました。

プレイ時間はだいたい10時間ほど。
IndieMapで普段紹介している短めのゲームと比べると少し長めですが、休日に腰を据えて遊ぶにはちょうどよかったです。

プレイ体験

最初の印象|読めない文字を前にして、まず立ち止まる

このゲームは、登場人物たちが使っている言葉が最初からまったく分かりません。
普通のゲームなら、看板を読めば行き先が分かるし、会話をすれば目的も分かります。
でもChants of Sennaarでは、そこが全部分からない。

最初は、看板に書かれた文字と周囲の状況を見比べながら、意味を推測していきます。

たとえば、レバーの近くに看板がある。
レバーを動かすと、ドアが開いたり閉まったりする。
看板には2つの文字が書かれてある。
じゃあ、この文字は「ドア」かもしれない。
残りの文字は「開ける」か「閉める」かもしれない。

こんなふうに、状況から言葉を拾っていきます。
最初は手探りなのに、少しずつ「たぶんこうだ」と思えるようになってくるのがかなり楽しいです。

ある程度予測がついたら、ノートに描かれた絵に文字を当てはめます。
意味が合っていれば、その言葉が確定する。

このノートの絵も好きでした。
ちゃんとかわいいし、分かりやすい。
こんな素敵な絵が描けて偉い。

中盤の変化|新しい言語が出てきた瞬間、塔が一気に広くなる

しばらく探索していると、門の前で兵士たちに出くわします。
塔の入り口を閉鎖していて、何やら物々しい雰囲気です。
話しかけてみると、また全然知らない言葉を話している。
最初は「あれ、まだ知らない単語かな?」くらいに思いました。
でもノートを確認すると、違うページに新しい言語が表示されていました。

これってつまり、兵士たちは主人公が最初に出会った人たちとは、別の言語を話しているということなんです。

このゲーム、ただ1つの言語を解読して終わるわけじゃない。
塔の中には複数の民族がいて、それぞれ違う言葉を持っている。
そして、その言葉の違いが、そのまま文化や価値観の違いにもつながっている。

このあたりから、「あれ?思っていたよりずっとボリュームがあるぞ」と気づき始めます。

刺さった瞬間|言葉が分かると、世界の真相に近づいていく

最初は、とにかく文字の意味を当てるのが楽しいゲームだと思っていました。
でも探索を進めていくと、少しずつ違和感が出てきます。

明らかに文明にそぐわない装置があったり。
兵士たちが頑なに塔へ入れてくれなかったり。
そもそも主人公がなぜ塔を登ろうとしているのかも、はっきりしない。

言葉の解読に夢中になっているうちに、実は世界の謎もしっかり提示されているんです。

分からない言葉で書かれていた石版も、言語を理解していくと、少しずつ意味を持ち始めます。
最初はただの模様だったものが、情報になっていく。
この体験はかなり良かったです。

しかも面白いのは、それぞれの民族の言葉を解読していくことで、その民族の視点から世界を知っていくところです。

同じ塔にいても、見ているものが違う。
大事にしているものも違う。
言葉を理解するたびに、その人たちがどう世界を見ているのかが少しずつ分かってくる。
ただ言葉を解読するだけのゲームだったら、ここまで引っ張られなかったと思います。
でもChants of Sennaarは、言葉が分かること自体が、世界を知ることにつながっている。

単純だけれども、よく出来ていると感じました。

なぜ刺さったのか?|ただ当てるだけじゃなく、自分で仮説を立てる

たぶん、このゲームが刺さった理由は、「推測した意味を仮置きできる」ところにあります。
自分が推測した言葉の意味をメモすると、その言葉がほかの文章に出てきたときに、ルビのように表示されます。

この仕様が、解読する体験を一段深くしてくれました。  

仮に「この文字はドアだ」と思ってメモしておくと、別の文章にその言葉が出てきたときにも「ドア」と表示される。
そこで文章の意味が通れば、自分の推測に自信が持てる。
逆に、なんか変だなと思ったら、もう一度考え直せる。

この行ったり来たりが、本当に解読している感じにつながっていました。

ただノートの絵に言葉を当てはめて、正解か不正解かを確認するだけではないんです。
自分の仮説を持ったまま世界を歩いて、その仮説が合っているかを試していく。
ゲームの中で知らない言葉に出会って、少しずつ意味を探っていく。
それって、現実でも知らない土地に行ったときの感覚に少し近い気がします。

最初は何も分からないけど、看板や人の動きや雰囲気から、なんとなく分かってくる。
完全には読めなくても、「たぶんこういうことだ」と思える瞬間がある。

素晴らしい仕様だったと思います。

ちょっと寄り道|管理人の一押しポイント

とっても陽気な人たちに会いました。
最初に見たとき、私は勝手にこう思っていました。

「俺たち酔っ払い」

絶対にそう言ってると思っていました。
雰囲気的にも、動き的にも、もうそれにしか見えなかった。

でも、あとで意味が分かってみると全然違いました笑

こういう勘違いも含めて楽しいゲームです。
本当の意味が気になる人は、ぜひ自分で確かめてみてください。

微妙だなと思ったところ

少し気になったのは、マップの広さです。
探索範囲が広くなると、どこに行けばいいか分からなくなることがあります。
しかもこのゲーム、標識があっても言葉が分からないので、方向音痴にはなかなか厳しいです。
私も普通に迷いました。

もう1つ気になったのは操作です。
マウスで移動していると、意図しない場所に移動してしまうことがありました。
細かいところですが、少しストレスを感じる場面もあります。
移動だけで言えば、コントローラーの方が断然使いやすかったです。
ただ、言葉を推測したり、ノートに入力したりするときはマウスの方がやりやすい。

ここが少し難しいところでした。
移動はコントローラー、解読はマウスでやりたい。
でも実際にはどちらかを選ぶことになるので、そこは少し惜しかったです。

向いている人、いない人

向いている人


知らない言葉を少しずつ解読していく体験に惹かれる人

パズルだけでなく、世界観や物語の謎も楽しみたい人

自分で仮説を立てて、答え合わせしていく遊びが好きな人

こんな人は注意


✖サクサク答えが分かるゲームを遊びたい人

広めのマップ探索で迷うのが苦手な人

テキストを読むより、アクション中心で遊びたい人

3時間以内で終わる短いゲームを探している人

一言まとめ

これも1つのサイレント作品。

購入サイト

ブログの管理人

じゃがいもの妖精

お腹にじゃがいもを宿す男。
個人でゲーム開発をする傍ら、
プレイしたインディーゲーム感想ブログを運営中。
youtubeにて、

ゲーム紹介動画も作成しているので是非見てね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次